60年前、全国共通図書券の誕生により「本の贈りもの」が、私達の身近なギフトのひとつに加わりました。回数券のような綴り式図書券から始まり、やがて一枚券の図書券へと姿を変え、磁気式のプリペイドカードへと発展。現在ではQRコードを使った、カード形式にとどまらない媒体を超えたギフトへと進化を遂げています。
形は大きく変わった「本の贈りもの」。しかしながら今、60年を振り返ると、いつの時代にも「本を贈りたい」という静かな情熱がありました。かけがえのない本との出会いを味わったたくさんの人々の経験こそが、新しい世代へと読書に対する思いを繋ぐ原動力となってきました。図書券・図書カードを通して、たくさんの人々の読書の感動の架け橋となることができたのは、私たちの大きな喜びです。
本を愛する人々に支えられた60年に感謝し、これからもそのひとつひとつの思いを新しい読者へと贈り届けたいと思っています。
代表取締役社長 平井 茂